この前「グレートマジンガー対ゲッターロボ」劇場版を
YOU TUBEで見た。
「ゲッタービーム!!」とか「サンダーブレーク!!」など、攻撃する度にいちいち叫んでいる。
ボタン一つで終ることなのに。
見ててけっこうシラケタ…。
でも、この必殺技のかけ声は、無いは無いで盛り上がらないんだよな。
「トップをねらえ!」では、戦闘シーンはほとんど全部、必殺技だけど、
全然シラケナイのは演出が上手なんだろうな。
昔、世界の黒澤が、時代劇の殺陣のシーンについて
「チャンチャンバラバラと、殺陣のシーンばかり続くと、はじめは引きつけられるが、
だんだん慣れてくる。
慣れてくると、とたんにつまらなくなってしまう。
だから、一瞬でもグッ!と引いて、バッ!と行く。
呼吸みたいなものだ」というようなことを語っていた。
なるほど。
「用心棒」や「椿三十郎」を見たらホントうなずける。
「椿三十郎」のラストの殺陣のシーンは一瞬で決まるけど、
小さい頃テレビで見て、本当に人が切られたと思って、半泣きしたもんな。
「トップをねらえ!」もそうだもんな。
ガンバスターはサブタイトルで準主役みたいなもんなのに、
中番から登場して、出たと思ったらすぐいなくなってしまう。
でも全然物足りない気がしない。
というより、第7ハッチが開いて腕組みして
「ズンズン、ズンズン、ズンズン、ズンズン、ズンズン、ズンズン、ズンズン、…」
と、登場したときは思わず、「待ってましたっ!」とつぶやいてしまうもんな。
…そっか、なにかに似てると思ったら「歌舞伎」だよ歌舞伎。
歌舞伎の「見栄(みえ)」が元になっているんだろうな。
黒澤もそんなこと生前に言ってたな。
ということで、必殺技のかけ声は必要だけど、連発しないということで…。